不思議な助言者


2025年12月7日 礼拝メッセージ
聖書:イザヤ9:6

「ひとりのみどりごが、私たちのために生まれる…
その名は『不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君』と呼ばれる。」

イントロ:なぜ世界は「暗い」と感じるのか?

今の世界を「生きやすくなった」と感じる人もいれば、「昔より不安が増えた」と思う人もいます。
どちらにしても、私たちの人生には必ず“暗闇”のようなものが存在します。
• 先の見えない将来
• 人間関係のストレス
• 不公平、格差、戦争
• 自然災害や突然の病気

古代イスラエルの時代も、表面的には豊かでしたが、人々の心は不安と不正に覆われていました。そのような時に語られたのが、今日の聖書の言葉です。

「暗闇に光がさす。メシアが生まれる。」

これは、単なる宗教的スローガンではなく、
“人間だけではどうにもできない問題に、神が答えを与える” という約束でした。

メシア(救い主)とは誰のこと?

「メシア」という言葉は宗教の専門用語に聞こえますが、もともとはシンプルで具体的な意味を持っています。

● メシアとは?

「油を注がれた人」という意味で、
1. 王(人生を導くリーダー)
2. 祭司(壊れた関係をつなぐ存在)
3. 預言者(本当のことを語る案内人)

この三つすべての役割を担う人を指します。

つまり聖書が語るメシアとは、
あなたの人生に「方向」「赦し」「真理」を与える存在
と言えます。

そしてクリスマスは、そのメシア(イエス・キリスト)が生まれた日を記念するのです。

“不思議な助言者”とは何か?

イザヤ9:6にあるメシアの最初の名前は、
“不思議な助言者(Pele Yo’etz)”。

これは単なる「相談に乗ってくれる人」という意味ではありません。

✔ ペレ(不思議)

人には不可能でも、神には可能な奇跡の力。

✔ ヨエーツ(助言者)

ただの助言者でなく、王に最善の道を示す参謀、人生の方向を決める知恵の源泉。

つまり不思議な助言者とは、

“人間には見えない道を、神の知恵で示してくれる方”
“あなたの人生に最善の道を開く方”なのです。

人生は、自分の力だけではどうにもならない場面があります。
その時に必要なのは単なる励ましではなく、
「あなたの人生を良い方向に導ける力を持つ存在」 です。

イエスはそのために来られました。

イエスの特徴:自分で苦しみを経験した救い主

イエスは「苦しんでいる人に同情できる神」です。
なぜなら、私たちと同じように苦しみ、痛み、裏切り、孤独を経験したからです。

最も象徴的なのは十字架です。
そこではただ処刑されたのではなく、

「父よ、彼らをお赦しください」(ルカ23:34)と、敵をも赦す愛を示しました。

現代の社会では「愛」「許し」「希望」はきれいごとに聞こえるかもしれません。
しかし私たちは心のどこかで、「本当はそういう世界で生きたい」と願っています。

イエスが来たのは、その願いを現実にするためです。

苦難の中でイエスはどの道を選んだか?

苦難が来たとき、人の選択肢は大きく三つです。
1. 逃げる
2. 誰かのせいにする
3. 向き合って乗り越える

イエスが選んだのは3番目です。自分のためではなく、私たちに希望を与えるために十字架を選んだのです。

だからこそ、人生に迷う私たちの前に、光として立つ資格を持つ方なのです。

結論:あなたの人生にも「不思議な助言者」が必要です

クリスマスは単なる年中行事ではありません。プレゼントやイベントでもありません。
「神があなたの人生に光を届けるために来られた日」です。

   • 人間関係の悩み
• 不安
• 将来の迷い
• 過去の傷
• 誰にも言えない弱さ

そのすべてに向き合う力を、イエスは持っています。イエスはあなたにこう語っています。
「あなたの人生に最善の道を示したい。
あなたを決して一人にはしない。」

このクリスマス、
あなたの人生の光となる“不思議な助言者”イエスに、一歩近づいてみませんか。