「キリスト教って何?」シリーズ(全12回)
④福音の本質 ― 十字架と罪の赦しのシンプルな意味
「キリスト教は“いい人になるための宗教”」
そう思われることがよくあります。
もちろん、クリスチャンは正しく生きたいと願います。
しかし キリスト教の中心は「 moral(道徳)」ではありません。
1️⃣ クリスチャン信仰の中心は「良い人になること」ではない
もしキリスト教が
「もっと頑張れ」
「もっと良い人になれ」
「もっと完璧になれ」
という宗教なら、
すでに疲れている私たちは、
もっと疲れるだけです。
キリスト教は、
「頑張る人のための宗教」ではなく、
弱さがある人、失敗する人、傷ついた人のための福音(良い知らせ) です。
2️⃣ 罪 ― それは “神との断絶” のこと
聖書が言う「罪」とは、
「悪いことをした」
「道徳的にダメ」
というだけではありません。
もっと深い意味があります。
それは、
神との関係が切れてしまっている状態
自分中心で生き、神を無視している状態
のことです。
だから誰もが「罪人」です。
完璧な人はいませんし、
「私は十分に大丈夫」と言える人もいません。
3️⃣ 十字架 ― 罰ではなく「愛の証明」
では、
なぜイエスは十字架で死んだのでしょうか?
それは 神が私たちを裁きたかったからではなく、
救いたかったからです。
聖書はこう語ります。
神はこの世を愛された。
だから、御子(イエス)を与えられた。(ヨハネ3:16)
十字架は
「神がどれほどあなたを大切に思っているか」
の証拠です。
✔ あなたは見捨てられていない
✔ あなたは神にとって価値がある
✔ あなたの人生は意味がある
十字架は、その神のメッセージです。
4️⃣ 救いとは、「神が働くこと」
キリスト教では
「自力で救われる」わけではありません。
こんな人も救われます。
❌ 完璧でない人
❌ 信仰が弱い人
❌ 自分に自信がない人
❌ 人生に失敗した人
なぜなら、
救いは「人間の努力」ではなく「神のわざ」だからです。
神が私たちに近づき、
私たちを招き、
私たちを抱きしめ、
人生を立て直してくださる。
これが“福音(Good News)”です。
🎁 まとめ
キリスト教の福音とは――
✨「いい人になりなさい」ではなく
➡「神はあなたを愛し、救い出したい」
✨「罪=悪いことリスト」ではなく
➡「神との関係が切れている状態」
✨「十字架=宗教的シンボル」ではなく
➡「神の愛と赦しの証拠」
✨「救い=人間の努力」ではなく
➡「神が働くこと」
🌷 もしあなたが今…
- 心が疲れているなら
- 自分が嫌いなら
- 過去に縛られているなら
- 自分の価値がわからないなら
イエスの言葉はあなたのためにあります。
「わたしのところに来なさい。
疲れた人、重荷を負っている人。
わたしがあなたを休ませます。」
キリスト教は
「強い人の宗教」ではありません。
弱い私たちのための、神からの“良い知らせ”です。

