「キリスト教ってなに?」シリーズ(全12回)

世界で最も信じられている理由と基本の考え方

② イエス・キリストとは誰?

1. イエスは本当に歴史にいた人です

イエス・キリストという名前を聞くと、
「昔話の中の人? 神話?」
と思う人もいるかもしれません。

でも実は、イエスは本当に1世紀のイスラエルに生きていた人物です。

聖書だけでなく、
当時のユダヤ人やローマ人が書いた歴史書にも、
「イエスという人がいた」「処刑された」といった記録があります。

つまり、イエスは“信仰の世界だけの人”ではなく、
実際にこの地上を歩いた歴史上の人物なのです。


2. どうしてイエスは“神の子”と呼ばれたの?

イエスは大工の家庭に生まれ、普通の人として育ちました。
けれど、その言葉や生き方は普通ではありませんでした。

● 人々の心にまっすぐ届く言葉を語った

聞く人の人生を変えるほどの力がありました。

● 弱い人に寄り添い、どんな人にも大切に接した

病気の人、孤独な人、罪を背負った人たちのそばに立ち、励ましました。

● 誰にもできないような奇跡が起こった

病が癒されたり、嵐が静まったり、説明のつかない出来事がたくさん起きました。

こうしたことがあって、
周りの人たちは「この方はただ者ではない」と感じ、

「神から来られた方だ」
「神の子だ」

と信じるようになっていきました。

イエスご自身も、
“神に特別な関係を持つ存在”であることを語っています。


3. なぜイエスは世界を変えたのか?

世界には、歴史的に偉い人はたくさんいます。
でも、イエスほど今もなお影響を与え続けている人はほとんどいません。

その理由は、大きく3つあります。

● ① イエスの教えは、今の時代にも響く

「隣の人を愛しなさい」
「敵をさえも赦しなさい」

こんな深い愛を語った人は他にいません。
イエスの教えは、今でも世界中の考え方に影響を与えています。

● ② 十字架と復活という出来事

イエスは十字架で処刑されましたが、
弟子たちは「イエスはよみがえった」と強く確信し、
そのことを命がけで伝えました。

その確信が、人々の心を動かし、
キリスト教という大きな流れを生み出しました。

● ③ たくさんの人が“今もイエスを体験している”

イエスの教えが素晴らしいだけなら、
2000年も続く宗教にはならなかったでしょう。

けれど、
「イエスによって人生が変わった」
「心が癒された」
「希望が与えられた」
と語る人が、今も世界中にいます。

イエスは“過去の偉人”ではなく、
“今も生きて働く方”として信じられているのです。

つまり、イエス・キリストとは…

歴史に実在し、
神の子としての力と愛を現し、
十字架と復活によって世界を変えた、
今も生きて働く救い主
なのです。

次回は、③ キリスト教と科学は矛盾しない、です。