真理は自由にします

真理は自由にします

メッセージ録音


2024年4月7日
聖書箇所:ヨハネ8:32-36

イントロ:
 私たちは何事も変化する時代に生きています。十年先どころか一年先は全く読めないのが現状ではないでしょうか。カナダだけでなく、世界でも、コロナ前とコロナ後では大きく変わっています。
 
 ビジネスをしている人はこの先景気がどうなっていくのか全く読めない中にいます。昔は良い会社に就職し、忠誠を尽くしていれば、定年まで安定し、家を買い、子どもの学費を払い、昇進し、定年後は年金で安定した老後を迎えるという人生設計ができました。しかし、それは昔の話です。労働者は解雇の危機の中にあり、経営者は倒産の恐怖の中で生きているのです。誰も安心できません。しかし、歴史的に見て、社会というものはほとんどが不安定な時代なのです。私たちの人生は、明日何が起こるかもわからないのです。

 昨年、イスラエルがハマスのテロを受けて、戦争を始めました。ロシアとウクライナの戦争は続いています。ひと昔前には、地球温暖化のために世界が協力する傾向にありましたが、いまやそれどころではありません。Covid19のインフレに苦しみ、自分の国のことで精一杯です。他の国のことに眼を向ける余裕はなく、世界は富める国と貧しい国の二分化していくでしょう。富める国でも格差社会となり、仕事を失えばホームレスという時代になっています。

 しかし、このような時代だからこそ、私たちは変わることのない価値観、つまり、真理をしっかりと握り、その上に立つことが必要です。

 真理がなければ間違った基準を設ける
 真理がなければ、私たちはその場その場で一番良いと思える考え方によって行動します。そして、その行動が間違った時には、やりなおしとなります。その人が誠実で、熱心であればあるほど間違った決断の結果は恐ろしいものとなります。もし、間違った道を十年歩めば、十年分戻らなければなりません。もし、50年であれば、戻ることは難しくなります。

 わたしは21才の時のキリスト教の福音を聞きました。それまでも聞いたことはありましたが、はっきりと説明されたのはその時です。そして、天国があるかないかを真剣に考えて、もし、天国がなければそれで良い。しかし、神様がおられて天国と地獄があれば、自分は天国には行けないと思っていたので、聖書を信じることを決断しました。そして、この福音をより多くの人に語らなければならないと思い、牧師になることにしました。それから、いろいろな迷いはありました。もしかして、キリスト教とは人類最大の嘘ではないか、と。日本人にとっては1パーセントしか信じていません。西洋好きの日本人がクリスチャンにならないのです。しかし、自分が聖書を学べば学ぶほど、聖書の方が正しく世の中の方が間違っていることに納得するようになるのです。時代は変わります。しかし、聖書は変わらないのです。教会以外の組織は変わります。しかし、教会のメインのメッセージは変わらないのです。もう一つの特徴として、わたしは大学卒業後すぐに海外生活を始めました。そこで、世界の人たちと会うようになりました。最初は主にアメリカとヨーロッパの人たち。次に、韓国、中国、インド、アフリカの人たち。いろいろな人種と交流する中に、共通しているものは聖書の教えなのです。世界中の人たちが同じメッセージに感動し、同じ教えが心に響くのです。一方で、世の中はすごい速度で変化しています。世界観と価値観は10年経つと全く変わります。仕事中心の人生からレジャーと自由中心の人生へ。結婚を大事にした人生から、恋愛を楽しむ人生に、男女が恋愛し結婚する世界から、同性が恋愛する人生に。
 わたしのように世間に流される性格の人は、もし聖書を知らなければ、いつも流され、目標や目的地のない人生になってしまったと思うのです。
 一番怖いのは、年取ってから若い人たちに、おじさんの考えは古いから黙っていて、と言われることだと思います。しかし、こうして聖書を若い世代に教えることができるのは感謝なことです。
 パウロはこう言っています。

2テモテ4:7 私は勇敢に戦い、走るべき道のりを走り終え、信仰を守り通しました。
8 今からは、義の栄冠が私のために用意されているだけです。かの日には、正しい審判者である主が、それを私に授けてくださるのです。私だけでなく、主の現れを慕っている者には、だれにでも授けてくださるのです。

 もし人生を後悔と失望にしたくないならば、「人がしていることをしていればそれで良い」ということはいけないと思います。

 さて、真理とは周囲を見ながら多くの人たちが考えていることでありません。

I. 真理とは何か
 さて、それでは真理とは何でしょうか。真理という言葉は日常であまり使わない言葉です。真理は真実とは違います。真実とは嘘のないことであり、真理とは、英語ではTRUTHであり、間違いのないという事です。わかりやすく言えば、変化することのないこの宇宙の法則や原則です。例えば、万有引力の法則、相対性理論などは真理です。どの時代にあってもそれは決して変化することはありません。

 真理であることの条件をここで一緒に考えてみましょう。

 真理の条件:何世紀も変わることがないこと。
      どの世界の地域の人々にも同じに適応する。
      それを行うとき、確かに自分にも働くことを実感すること

 真理とは、私にとっては真理だが、あなたにはそうではないかも知れないというものではあってはならないのです。真理は文化と歴史を越えているものでなければなりません。

 それでは、三つの条件をパスしているものがあるのでしょうか。どのような文化を持つ国々でも、また、どのような時代にも変わることなく生き続けているもの、そして、それは私自身にも当てはまるものです。歴史と文化を遥かに超えて残っているものがいくつかはあります。しかし、其の中で傑出しているものがあります。それは聖書です。

 聖書は先ほどの3つの条件をパスしています。
聖書は歴史を超え、文化を超えて、人種を超えて輝きつづけています。他のどんな書物も聖書以上に世界の人たちに読まれているものはありません。また、聖書は教育水準にも関係なく、子ども、女性から老人に至るまで、また、これほど複雑な価値観が溢れている世界において、同じ感動を与え続けているものなのです。

 ではなぜ、聖書が真理と呼べるのか、考えてみましょう。

人権
 人権とは弱い者を守るという事です。しかし、最近の世界からこの考え方は消えつつあります。確かに、ブラックライブズマターと言われています。しかし、北米やオーストラリアでは、Asian lives matter, too.であるべきですし、はっきりと言えば「All lives Matter」でなければいけないのです。それが人権です。
 最近見た韓国ドラマの中で、悪役の人が「弱肉強食」をモットーに生きてきたが、最後は自分よりも強い人にやられてしまうというものがありました。弱肉強食とは、動物世界の言葉です。それが人間の世界に適用されつつあるのです。
 
 今世界で広がっているのは、人身売買です。犯罪ですが、多くの国では当然のように行われています。殺人事件に対してもこの考え方が進んでいます。昔の殺人事件は「動機」が逮捕の手がかりでした。動機がない殺人は考えられなかったのです。しかし、今は動機がない殺人事件が増えて、逮捕できません。命は軽視されています。今の世界には、「なぜ、人を殺してはいけないのか」または「なぜ、自殺してはいけないか」ということへの明確な答えがないように思います。

 以前、ある雑誌の中で「なぜ、人を殺してはいけないのか」について著名人がその理由を書いた特集がありました。理由としては、「可哀想だから」「周囲の人が悲しむから」「動物のような弱肉強食の世界になってしまうから」ということでしたが、「いや、あと少し立てばクローンで人間を再生できる時代が来るから、そうなったら殺しても良いが、それまではだめ。」というのもありました。これらはすべて相対的なものです。絶対的な理由ではありません。相対的な理由とはある環境のもとでは、殺しても良いという事になります。または、納得できる理由を考えられなければ、殺人が許可されるのです。
 
 聖書は何と言っているのでしょうか。聖書は旧約聖書の出エジプト記という今から3500年も前に書かれた個所に、「殺人してはならない」と書かれています。その理由というのは、人は神によって創造された存在なので、殺してはならないのです。さらに、聖書には「隣人をあなた自身のように愛しなさい」また、「復讐してはなりません。」「すべての人と平和を保ちなさい」「悪に対し善をもって打ち勝ちなさい」と人権擁護の姿勢を貫いています。
 
 次に、後半部分の自由を考えてみましょう。
真理はあなたがたを自由にします。
 
II. 自由とは何か。
 ある人は自由を何でも好きなことをすることと勘違いします。しかし、それは放蕩であり、不幸への道です。自由とは、私たちがすべき正しい事を行えることです。

 人には誰でもが長所と短所を持っています。短所はときに悪い習慣や依存症となっていきます。最近では、アルコール依存症、ギャンブル依存症、買い物依存症等の依存症の人たちが多くなっています。最初はちょっとした誘惑から始まります。そして、気が付いたときには自分ではどうしようもできない束縛の中に入ってしまうのです。
 大谷選手を支えてきた水原さんがギャンブル中毒で、周囲の人たちに多大な迷惑を変えてしまいました。彼は悪い人ではないと思います。しかし、依存症から逃げることができなかったのです。

 33節を読みましょう。
 33 彼らはイエスに答えた。「私たちはアブラハムの子孫であって、決してだれの奴隷になったこともありません。あなたはどうして、『あなたがたは自由になる』と言われるのですか。」

 ここで、この言葉を聞いたユダヤ人たちは、私たちは奴隷ではないし、奴隷になったこともないと答えます。多くの人たちは、奴隷という身分でなければ自由人だと思っています。それは身分とか社会的階層のことです。イエスがここで言っていることは、霊的な状態のことです。

 34節を読みましょう。
 ヨハネ 8:34 イエスは彼らに答えられた。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。罪を行っている者はみな、罪の奴隷です。 」
 聖書は、私たちは罪の性質をもって生まれ、その性質に従って生きるしかないと言っているのです。

 聖書はこの世には、悪い人もいるが、良い人もいるとは聖書は語っていません。すべての人が罪人であると宣言しているのです。罪とは、「まとはずれ」と言う意味です。つまり、神が用意された人生ではなく、間違った人生を歩んでいるということです。つまり、罪とは真理を歩まないで、間違った道を歩んでいることなのです。
  
36節です。
36 ですから、もし子があなたがたを自由にするなら、あなたがたはほんとうに自由なのです。
 
 イエスは、神の正義と愛をもって地上に来られました。そして、正義のためにご自身が私たちの罪を背負いました。愛のゆえに、イエスを信じる者の罪を赦し、霊的な自由を与えてくださるのです。

 霊的な自由とは、罪から解放されていく人生です。
 多くの人は罪というと、犯罪者のような人を思い浮かべます。しかし、聖書の罪とは、神への反抗であり、神の言葉に従わないことです。そして、その結果が悪い思いと行いに出てくるのです。

ガラテヤ5:22 しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、
23 柔和、自制です。このようなものを禁ずる律法はありません。

 イエスを信じるならば、聖霊の働きが与えられて、内側に聖霊の実が結ばれてきます。それが本当の自由なのです。愛せない人を愛することができること。喜ぶことはなくても喜べること。苦難の中でも平安があること。人から悪を受けても許せること。隣人には親切にすること。心の中に良い心が守られること。欲望や利益ではなく信頼と忠実であること。また、ルールがあればそれが神の言葉に反しない限り従うこと。いつも穏やかでいること。そして、感情で動かず自分を制御できる力。これらが他人との比較ではなく、自分の過去との比較の中で、すこしずつ変えられていくのです。
 
 そして、長い人生を過ごすと一番大切なのは、お金や財産ではなく、人格であることがわかります。人格があれば、自分が幸福なだけではなく周囲の人たちを幸福にするのです。

 イエスを知ることで、本当の自由が与えられます。本当の自由は、知識を知るだけではなく、内側が変えられることです。内側が変われば、すべてが変わります。一時的な行動を変えても、罪は再び私たちを引き戻すでしょう。しかし、聖霊の働きによって罪の性質が弱くなれば、良い実が結ばれ始めるのです。自分が変わり、周囲が変わり、コミュニティが変わるのです。

お祈りしましょう。

The Truth Will Set You Free
April 7, 2024
Scripture: John 8:32-36

Intro:
 We live in a time when everything is changing. It is hard to read a year, let alone a decade, ahead at all. Things have changed dramatically, not only in Canada, but around the world, from pre-Covid19 to post-Covid19.
 
 Those who are in business are in a situation where they cannot read what will happen to the economy at all in the future. In the old days, if you got a job at a good company and remained loyal, you could design a life plan where you would be stable until retirement, buy a house, pay your children's school fees, get a promotion, and enjoy a stable retirement with a pension after retirement. But that was a long time ago. Workers are in danger of being laid off, and managers are living in fear of bankruptcy. No one can rest easy. But historically, society has been mostly in a period of instability. We never know what will happen tomorrow in our lives.

 Last year, Israel started a war in response to Hamas terrorism. The war between Russia and Ukraine continues. We are suffering from Covid19 inflation and are too busy looking out for our own country. The world will be dichotomized into rich and poor countries. Even in the richest countries, there is a disparity in society, and if you lose your job, you are homeless.

 However, it is precisely because we live in such an era that we need to firmly grasp and stand on unchanging values, in other words, the truth.

 Without truth, we set wrong standards. Without truth, we act according to what seems best in the moment. And when that action is wrong, we start over. The more sincere and dedicated a person is, the more terrible the consequences of a wrong decision. If you take the wrong path for ten years, you have to go back for ten years. If it is 50 years, it is harder to go back.

 I heard the Christian gospel when I was 21 years old. I had heard it before, but that was the first time it was clearly explained to me. And I seriously thought about whether there is heaven or not, and if there is no heaven, so be it. But I made the decision to believe in the Bible because I knew that if there is a God and there is heaven and hell, I could not go to heaven. I then decided to become a pastor because I felt I had to share this gospel with more people. Since then, I have had many doubts. I wondered if Christianity might be the biggest lie of mankind. For Japanese people, only one percent believe in it. Japanese who love the West do not become Christians. But the more I study the Bible, the more I am convinced that the Bible is right and the world is wrong. Times change. But the Bible does not change. Organizations outside the church change. However, the main message of the church remains the same. Another characteristic is that I started living abroad right after I graduated from college. There, I began to meet people from all over the world. At first, it was mainly people from the U.S. and Europe. Next were people from Korea, China, India, and Africa. As I interacted with people of various races, the one thing they had in common was the teachings of the Bible. People from all over the world are moved by the same message and the same teachings resonate in their hearts. On the other hand, the world is changing at an incredible pace. Worldviews and values can completely change in a decade. From a life centered on work to a life centered on leisure and freedom. From a life that valued marriage to a life that enjoys romance, from a world where men and women fall in love and get married to a life where same-sex couples fall in love.

 I believe that if people like me, who have a tendency to be carried away by the world, had I not known the Bible, I would have always been carried away and my life would have become a life with no goals and no destination. I think my biggest fear is that when I get older, younger people will tell me to shut up because my uncle's ideas are old-fashioned. But I am grateful to be able to teach the Bible to the younger generation in this way.

2 Timothy 4:7 I have fought the good fight, I have finished the race, I have kept the faith.
8 Now there is in store for me the crown of righteousness, which the Lord, the righteous Judge, will award to me on that day--and not only to me, but also to all who have longed for his appearing.

 If we do not want life to be a regret and disappointment, we should not say, "If I am doing what others are doing, that is good enough.”

 Now, truth is not what many people think while looking around them.

I. What is truth?
 Now, then, what is truth? Truth is a word that is not used very often in everyday life. Truth is the absence of lies and the absence of error. In simple terms, it is a law or principle of this universe that never changes. For example, the law of universal gravitation and the theory of relativity are truths. They will never change at any age.

 Let us consider together here the conditions for being true.

 The condition of truth:
It must remain unchanged over the centuries.
      It adapts the same to people in every region of the world.
      To realize that when you do it, it certainly works for you.

 Truth should not be something that is true for me but may not be so for you. Truth must be something that transcends culture and history.

 So, is there anything that passes the three conditions? One that lives on unchanged in every culture and every age, and that applies to me as well. There are some things that remain far beyond history and culture. But there is one that stands out among them all. It is the Bible.

 The Bible passes the three conditions I just mentioned. The Bible continues to shine across history, across cultures, and across races. No other book is read by more people in the world than the Bible. The Bible is the same inspiration for children, women, and the elderly, regardless of educational level, and in a world so complex and full of values.

 So, let us consider why the Bible can be called truth.

Human Rights
 Human rights are about protecting the weak. However, this concept is disappearing from the world these days. Indeed, it is called Black Lives Matter. But in North America and Australia, it should be Asian Lives Matter, too, and to be clear, it should be "All Lives Matter". That is human rights.

 I recently saw a Korean drama in which the villain lived by the motto "the weak is eaten by the strong,” but in the end, he was eaten by someone stronger than himself. “A weak is a strong’s food" is a phrase from the animal world that is being applied to the human world.
 
 What is spreading in the world today is human trafficking. It is a crime, but in many countries, it is practiced as a matter of course. This concept is also being advanced for murder cases. In the old days, "motive" was the clue to arrest in a murder case. Murder without a motive was unthinkable. But now, murders without motive are increasing and cannot be apprehended. Lives are being disregarded. In today's world, there seems to be no clear answer to "why we should not kill people" or "why we should not commit suicide.

 There was once a feature in a magazine in which a celebrity wrote about "why we should not kill people" and the reasons why. The reasons were "because it is pitiful," "because people around you will be sad," and "because it will become a world of the weak and the strong like animals.” There was also "No, we will be able to reproduce humans by cloning in a little while, and then we can kill them, but not before.” These are all relative. They are not absolute reasons. Relative reasons mean that under certain circumstances, it is OK to kill. Or, if you can't come up with a convincing reason, then killing is permitted.
 
 What does the Bible say? The Bible says in the Old Testament book of Exodus, written 3,500 years ago, "You shall not murder. The reason for this is that man was created by God and, therefore, must not kill. Furthermore, the Bible says, "Love your neighbor as yourself" and "Do not take revenge.” It is also a defence of human rights, saying, "Be at peace with all men" and "Overcome evil with good.
 
 Now, let us consider the latter part, freedom.
The truth will set you free.
 
II. What is freedom?
 Some mistake freedom for doing whatever one pleases. But that is debauchery and the road to unhappiness. Freedom is being able to do the right thing that we ought to do.

 We all have strengths and weaknesses. The cons sometimes become bad habits or addictions. These days, many people are addicted to alcohol, gambling, shopping, and other addictions. It starts out as a little temptation. Then, when they realize it, they find themselves in a bondage that they cannot control.
 Mr. Mizuhara, who has been supporting Otani, is a gambling addict, and he has changed the people around him into a lot of trouble. I do not think he is a bad person. However, he could not escape from his addiction.

 Let's read verse 33.
 John 8:33 They answered him, "We are Abraham's descendants and have never been slaves of anyone. how can you say that we shall be set free?"

 Here, the Jews who heard these words replied that we were not slaves and had never been slaves. Many people believe that if you do not have the status of a slave, you are a free person. It is about status or social hierarchy. What Jesus is talking about here is spiritual status.

 Let's read verse 34.
 John 8:34 Jesus replied, "I tell you the truth, everyone who sins is a slave to sin.

 The Bible says that we are born with a sinful nature and must live according to that nature.

 The Bible does not tell us that there are bad people in this world, but the Bible does not tell us that there are good people in this world. It declares that all people are sinners. Sin means "to be out of line. It means that you are living a wrong life, not the life God has prepared for you.” In other words, sin is not walking in the truth but in the wrong path.
  
Verse 36.
John8:36 So if the Son sets you free, you will be free indeed.
 
 Jesus came to earth with divine justice and love. And for the sake of justice, he himself bore our sins. Because of His love, He forgives the sins of those who believe in Him and gives them spiritual freedom.

 Spiritual freedom is a life of freedom from sin.
 When most people think of sin, they think of someone who is a criminal. But biblical sin is rebellion against God and disobedience to His Word. And the result is bad thoughts and deeds.

Galatians 5:22 But the fruit of the Spirit is love, joy, peace, patience, kindness, goodness, faithfulness, 23 gentleness and self-control. Against such things there is no law. Against such things there is no law.

 If you believe in Jesus, you will be given the work of the Holy Spirit, and the fruit of the Spirit will be produced inside you. That is true freedom. To be able to love the unlovable. To be able to rejoice without rejoicing. We can have peace in the midst of suffering. To be able to forgive when we receive evil from others. To be kind to our neighbors. To keep a good heart in our hearts. To be trusting and faithful, not in desire or profit. And if there is a rule, obey it as long as it does not contradict the Word of God. Always be calm. And the ability to control oneself without being moved by emotions. These things are changed little by little, not in comparison with others, but in comparison with one's own past.
 
 If you live a long life, you will realize that the most important thing is not money or possessions but character. When you have character, not only are you happy, but you also make the people around you happy.

 Knowing Jesus gives us true freedom. Real freedom is not just knowing knowledge but being changed inside. When the inside changes, everything changes. Even if we change our temporary behavior, sin will pull us back again. But when the sin nature is weakened by the work of the Holy Spirit, good fruit will begin to be borne. We change, our surroundings change, and our community changes.

Let us pray.