神の愛を見失いかけた時に

2024年3月3日
聖書箇所：マラキ書１：１ー５　
　先週は、信仰についてお話ししました。何事もするかどうかを決めるのは私たちです。神に喜ばれることをするためには、信仰が必要です。信仰によって決めるのです。信仰によって歩き出すのです。信仰によって歩き続けるのです。
　ヨシュアがヨルダン川を前にして、進みました。先頭が足を川の水につける直前まで、川は流れていました。そのまま進めば大変なことになります。しかし、彼らの足が水に着くと水がせき止められました。このように、信仰はいつも試されます。時にはギリギリまで試されます。反対者が起こり、不安になり、時には恐怖が押し寄せ、戻りたくなります。しかし、主を信頼して進む時に、道が開かれ、敵は弱められるのです。信仰とは目に見えない神様を信頼し続けることであり、それゆえに、クリスチャンには信仰が求められるのです。
　今日のテーマは神に愛です。神の愛を信じるのも信仰です。ただ、信仰とは日本人の言う「いわしの頭も信心から」、つまり、なんでも信じれば良いことがあるというものではありません。聖書の信仰とは、正しいことを信頼することです。神は正しい方ですが、神の言葉は正しく、神の御性質は信頼できるので、信頼するのです。
　さて、わたしたちは信仰生活の中で、しばしば神の愛を見失いとても苦しい状態になることがあります。そんな時は主を信じることがとても難しくなります。素晴らしい神様の約束はどうなってしまったのか？神様は自分の事を忘れてしまったのではないだろうか。
　その様な時、私たちはどのように対処していけば良いのでしょうか？
　まず、私たちがしなければいけないのは「神の愛」をもう一度確かめる必要があります。私たちが「愛」というと、いつも感情的な、感覚的な愛に流されやすいのです。良い事があったから神様の愛を感じた。悪いことばかりだったけど、もしかしたら神様の気分を悪くするようなことをしたのかな。私たちは、経験と環境の変化によって、神様の愛を理解しようとします。ある意味、それは当然です。
　「愛しているよ。」と言われて怒る人はいないと思います。例え、あまり自分が好きでない人からでも、「愛しているよ。」と言われれば、「何かその人は自分に良いことをしてくれるだろう」と期待するのです。「愛しているいるよ。」と言っても、なにもしてくれないと「あの人は口だけだ。信頼できない」と思うです。そして、「プレゼント」を貰ったり、何かをしてもらうと、「あの人はわたしを愛しているのだ。」と感じます。これは、周囲の人をチェックする時は良いと思います。しかし、わたしたちが、自分の感じる愛だけに頼り、それで神様の愛を測ろうとすれば、私たちの信仰生活は大きな試練が来た時に根底から揺らぎ崩れてしまいます。なぜならば、私は多くの幸せなクリスチャンを知っていますが、多くの不幸に出会ったクリスチャンも知っているからです。しかし、苦しみの中にいる信仰者が神の愛を正しく理解している時、その苦しみは変わらなくても、信仰をもって堪え忍ぶことができるのです。
　神の愛を深く知る事は信仰生活においてかけがえのないものです。ですから、今日は聖書を通して、神の愛をもう一度確認していきたいと思うのです。

I. 神の愛は契約の愛
　今日の聖書箇所を見ましょう。
2 「わたしはあなたがたを愛している」と主は仰せられる。

「私はヤコブを愛した」、と書かれています。ヤコブとはイスラエル全体をあらわしています。ここには、完了形が使われています。ヘブル語の完了形とは、時制ではなく、その動作の完全性を表します。つまり、ここで愛するということは変わることのない絶対な愛という意味なのです。
　神様がイスラエルを愛する愛とは、契約の愛です。モーセがエジプトからイスラエル民族を解放するときに、神様は言われました。
　申命記 29:13 さきに主が、あなたに約束されたように、またあなたの先祖、アブラハム、イサク、ヤコブに誓われたように、きょう、あなたを立ててご自分の民とし、またご自身があなたの神となられるためである。
つまり、「神はアブラハム、イサク、ヤコブとの契約のゆえに、イスラエルをご自分の民としたのです。そして、このマラキ書はこの言葉から１０００年以上が経過しています。
　アブラハム、イサク、ヤコブの話はこの言葉から数百年前の言葉ですから、神様はイスラエルに対して、忠実にその愛を実行してきたことがわかります。
　まず、契約の愛と契約ではない愛の違いを考えましょう。両者の違いは、コミットメントです。これは、結婚と恋愛がどう違うのかと似ています。愛によって結ばれていることにはかわりがないのですが、忠誠と言う意味では大きく違います。そこには責任が発生するのです。愛する義務と愛される権利が生まれます。恋愛が好き嫌いの関係とすれば、結婚は確かな関係です。イスラエルと神様との愛の契約にも、権利と義務が伴いました。

出エジプト記19:5 今、もしあなたがたが、まことにわたしの声に聞き従い、わたしの契約を守るなら、あなたがたはすべての国々の民の中にあって、わたしの宝となる。全世界はわたしのものであるから。

　イスラエルは神様の宝となる。と約束されました、と同時に、イスラエルの義務は神様に聞き従うというものでした。
　さて、この契約の愛は今日のわたしたちにも与えられています。
1ペテロ2：10 あなたがたは、以前は神の民ではなかったのに、今は神の民であり、以前はあわれみを受けない者であったのに、今はあわれみを受けた者です。

　以前、つまり、イエスを信じる前に神の民ではなかったのです。しかし、イエスを信じることによって、神の民となったということです。イスラエルの契約と違うのは、イスラエルはユダヤ人であることで、神の契約の中に入ったのです。しかし、もっと素晴らしい契約は、神の遣わしたメシアを信じることで、今度は神の愛を受けることができる契約の中に入ったのです。このあわれみという言葉は、一方的な契約です。つまり、神が一方的に愛してくださるのです。私たちは、ただイエスを信じれば良いのです。
　ですから、福音を語ることが大事です。多くの人はキリスト教を誤解しています。何かをしなければ救われないと思っているのです。しかし、神の愛を受けるためには、ただ、イエスが神の救いの方法だと信じれば良いのです。

II. エサウが憎まれることが愛？
　次に、少し解説が必要な箇所を読みましょう。2節の後半から3節です。ここは、質問と答えという形で書かれています。
2b あなたがたは言う。「どのように、あなたが私たちを愛されたのですか」と。「エサウはヤコブの兄ではなかったか。‐‐主の御告げ‐‐わたしはヤコブを愛した。
3 わたしはエサウを憎み、彼の山を荒れ果てた地とし、彼の継いだ地を荒野のジャッカルのものとした。」

　ここは、エルサレムを失い、再びエルサレムに戻ってきたイスラエルが神の愛を確信できずに、質問する場面です。試練と痛みが続く私たちの信仰生活の中でも、時にこのように質問したくなる時があるでしょう。
　しかし、神様の答えはちょっと違うように思います。エサウを憎むことがヤコブ、つまり、イスラエルを愛していることなのか？と。
　聖書で「愛と憎む」という言葉は対義語として使われていて、この憎むには、憎しみという意味より、むしろ「愛していない」、つまり、神様の愛の契約の中に入っていないという意味があります。つまり、ここはヤコブは神の愛の契約の対象であったが、エサウは契約の対象外である、という意味です。　
　ですから、ここの意味は、神様がいかにエサウを憎しみを持って取り扱っているのかではなく、神様の愛を受けるイスラエルがいかにエサウと違い、特別に取り扱われているのかを言っているわけです。
　歴史を振り返ると、バビロン王国が当時の中東の国々を滅ぼしました。イスラエル毛ではなく、エサウの子孫であるエドムという国もそのなかにありました。皆、同じ様に国を破壊されましたが、イスラエルは捕囚の民となりました。神のイスラエルに対する処罰は、悔い改めを導くものであり、他の国に対しては裁きだったのです。他の国は、その悪のゆえに永久に滅びましたが、イスラエルに対しては、70年後に約束の地に戻したのです。７０年間とは、二世代です。彼らが同化せずに、再び同じ土地に戻り国を再建することは奇跡です。今のイスラエルも同様です。メシアを拒絶し、十字架につけたイスラエルは今回は約1900年の後に、中東に戻ってきたのです。そして、さらにヘブル語を使い、旧約聖書を守り、エルサレムに神殿を建てることを願いながら住んでいるのです。一見すると、神によって同じ様に滅ぼされた両者ですが、一方は完全に滅び、もう一方は懲らしめのためということなのです。

III. 神の私たちへの愛の契約
それでは、今日の私たちは新しい契約とはどのようなものでしょうか。私たちに対する神様の愛の契約には次の２つの特徴があります。
　第一に、この契約は、ある人が望んでいるような地上の生活の豊かさと社会的な地位や称賛など、周囲の人たちから羨まれるような人生ではありません。
　第二に、この契約は私たちが期待もしなかった素晴らしい贈物が与えられることを約束しています。ではそれは何でしょう。
　私たちは今日、人生でもっとも大切な命の契約を与えられています。命の契約とは、永遠の命、つまり、天国に行けるという契約なのです。この契約が神様の私たちへの愛の契約です。この契約は、私たちの努力ではなく、キリストの努力の上に与えられる契約なのです。
　イエスは十字架にかかる前の晩に、弟子たちを含む、イエスを信じるすべての人たちと契約を結んだのです。それは、イエスの十字架にかかることによって、信じる者の罪を赦されるようになるとの契約です。
マタイ26：28 これは、わたしの契約の血です。罪を赦すために多くの人のために流されるものです。

また、ヨハネの福音書ではもっとはっきりと書いています。
ヨハネ6：54 わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、永遠のいのちを持っています。わたしは終わりの日にその人をよみがえらせます。

　これは、イエスの肉体と血ではなく、イエスの霊的な肉と血です。私たちが毎月している聖餐式です。聖餐式は単なる儀式ではありません。聖餐式はイエスの十字架による約束の実践なのです。ですから、聖餐式は主の確かな約束が私に実現するようにと信仰をもって受けるものなのです。昔の教会は毎週聖餐式をしていました。私たちの救いは、神の約束にかかっているのです。
　そして、もう一つ素晴らしい約束があります。それは、神様が共に歩んでくださる約束です。聖霊という神様が霊を持って私たちの内に住み、日々導いて下さるわけであります。
　もし、愛をその人の最大の利益になることをしてあげる、と定義するならば、私たちが霊的に成長するように、時には懲らしめを持って訓練されることも必要なことではないでしょうか。
　クリスチャンの人生は楽ではありません。それは神様が本気で私たちをキリストのように変えようとされるからです。しかし、その訓練はたんに苦しいだけで、あとであまり役に立たないという性質のものではありません。むしろ、後になって、私たちの生活が変り、人格が良く変えられて行った時、感謝できることです。

IV. 神の愛への応答
5 あなたがたの目はこれを見て言おう。「主はイスラエルの地境を越えて偉大な方だ」と。

さて、５節を見ますと、神の愛を受ける民がすることは、神様を誉め讃えることである、と書いてあります。ふたつの動詞があります。神の愛を見る、つまり、知る事、そして、誉め讃えることです。
　昔のイギリスでこういう話がありました。ある人が王の子供の命を助けました。その時、何かほうびをとらせようと言われます。彼は断りました。かれは自分に自信を持っていたので、お金も名誉も今はいらない、ときっぱりと言ったのです。しかし、それでは王様の機嫌が収まらず、どうしても何かを与えたいと言ったのです。仕方がなく、彼は「こんな事はないと思いますが、将来わたしが、落ちぶれたら救ってくれるという約束をしてください。」王は喜んで、その申し出を受け入れ、「その内容を書いた契約書をその若者に渡したました。年月が立ち、彼の方ではその事をすっかり忘れていました。努力が実り、彼はある程度のお金持ちになり、結婚し、子供もできて平和に暮らしていました。ところが、ある悪者が彼をだまし、その全財産を奪い取ってしまったのです。それどころか、彼は住む家さえだまし取られて家族もばらばらになりました。一転して、借金とりに追われる様な生活になりました。そんな時、子供の一人が貧しさに耐えられず、パンを盗んで捕まってしまいました。当時のイギリスはとても法律が厳しく、法を犯した者は死刑にされることもありました。そして、その子は死刑判決を受けてしまったのです。彼は自分の子供を何とか助けようとしました。裁判官や町の人にお願いして、もう一度裁判をしてくれるように頼みましたが、だめだったのです。
　しかし、彼は昔、王と交わした契約を思い出したのです。そして、家じゅうを捜し、やっとのことでその契約書を見つけ出しました。王宮に行くと、門番がしっかりとガードしていて、中に入れてくれません。手紙を見せても、彼のみすぼらしい身なりを見て、信じてもらえませんでした。彼は仕方なく、門の前で王が通りすぎるのを待ちました。２日経って、やっと王が外出することになりました。護衛に護られて通り過ぎる王様の前に決死の覚悟で飛び込みました。周囲の兵隊に押さえられながら、彼は叫びました。「王様、王様、私は昔王様と契約を結んだものです。王様の子供を助けた者です！！。」　王は馬車から下りて来ました。しかし、当時の若々しい自信にあふれている青年がぼろぼろの格好をしているので、王はすぐには思い出せませんでした。「見覚えがないが」と王は言いました。「王様、わたしは昔はこうではなかったのです。ここに、王様が書いた契約書があります。読んで、思い出してください。」彼は自分を捕まえている兵士にそれを渡し、兵士はそれを王様に渡したました。それを見ると王様はすぐに思い出しました。「あー。そうであったなあ。それで、何をして欲しいのだ？」彼は自分の子どもの命を助けてくれるように王に頼みました。それに対して、王は子どもの命を助けるばかりではなく、彼をだました男を捕まえその財産を全部取り戻してあげました。
　この話から、学ぶことはできることは、この王様は、ご自分の契約書に忠実にその男の望むこと以上をしてあげたということです。そして、この男は最初はその契約書がどれほど素晴らしいかを理解していませんでした。しかし、あとになってその契約書がどれほど素晴らしいものかを知ったということです。
　私たちは神様から素晴らしい契約の愛を受けているのです。人生の最期になってその素晴らしさに気づくことのないように願います。むしろ、この愛の契約の素晴らしさを知り、日々感謝し、賛美する人生であるように願います。

　祈りましょう。

When You can not see the Love of God
March 3, 2024
Scripture: Malachi 1:1-5　
　
Last week, we talked about faith. We are the ones who decide whether or not
to do anything. We need faith to do what is pleasing to God. We decide by faith. We walk by faith. We keep walking by faith.
　Joshua went forward to the Jordan River. The river was flowing until priests dipped his foot in the water. If they continued on, they would be in trouble. However, when their feet reached the water, the water was stopped. In this way, faith is always tested. Sometimes, it is tested to the very edge. Opposition arises, we become anxious, and at times, fear rushes in, and we want to go back. But when we trust in the Lord and go forward, the way is opened, and the enemy is weakened. Faith is to keep trusting in the invisible God, and that is why faith is required of Christians.
　Today's theme is love to God. Belief in God's love is also faith. However, faith does not mean, as the Japanese say, "even the head of a sardine can become a god," or in other words, that if you believe in anything, good things will happen. Biblical faith is trusting in what is right. God is righteous, but we trust Him because His Word is right and His character is trustworthy.
　Now, in our lives of faith, we often lose sight of God's love and become very distressed. At such times it becomes very difficult to trust the Lord. What happened to the wonderful promises of God? Has God forgotten about us?
　How should we deal with such a situation?

　First, what we need to do is to reaffirm "God's love. When we speak of "love," it is always easy to be carried away by emotional and sensual love. I felt God's love because good things happened. There were all the bad things, but maybe we did something that made God feel bad. We try to understand God's love through our experiences and our environment. In a way, that is natural.

　“I love you." I don't think anyone would be offended by being told that. Even if it is from someone who doesn't like you very much. Even if it is from someone you don't like very much, you expect that he/she will do something good for you. But if he doesn't do anything for you, you think, "He's just saying that. I can't trust him. If he gives me a gift or does something for me, I feel that he loves me. I feel that "he loves me". This is fine when we are checking out the people around us. But if we rely only on the love we feel and try to measure God's love by it, our life of faith will be shaken to its foundations and crumble when great trials come. Because I know many happy Christians, but I also know many Christians who have met with misfortune. But when believers in the midst of suffering have a proper understanding of God's love, they can endure with faith, even if their suffering remains the same.
　A deep knowledge of God's love is invaluable in the life of faith. Therefore, today, I would like to reaffirm God's love through the Bible.

I. God's love is covenant love
　Let us look at today's Bible verses.

2 "I have loved you," says the LORD.

It says, "I have loved Jacob." Jacob represents the whole of Israel. The perfect tense is used here. The perfect tense in Hebrew is not a tense but the completeness of the action. In other words, to love here means an unchangeable and absolute love.

　God's love for Israel is covenant love. When Moses delivered the nation of Israel from Egypt, God said, "I am the LORD your God, the LORD your God, the LORD your God.

　Deuteronomy 29:13 As the LORD hath promised thee before, and as he sware unto thy fathers, Abraham, Isaac, and Jacob, that he would establish thee this day to be his people, and he himself would be thy God.

In other words, "God has made Israel His people because of His covenant with Abraham, Isaac, and Jacob. And this Book of Malachi is over 1000 years after these words. The story of Abraham, Isaac, and Jacob is several hundred years before these words, so we can see that God has faithfully carried out His love for Israel.

　Let’s consider the difference between covenant love and non-covenant love. The difference between the two is commitment. This is similar to how marriage differs from romantic love. It is still bound by love, but it is very different in terms of fidelity. There is a responsibility. There is an obligation to love and a right to be loved. If love is a relationship of likes and dislikes, marriage is a sure relationship. The covenant of love between Israel and God also entailed rights and obligations.

Exodus 19:5 Now if you obey me fully and keep my covenant, then out of all nations you will be my treasured possession. Although the whole earth is mine 　
　Israel will be God's treasured possession. Israel's duty was to listen to and obey God.

　This covenant love is given to us today.

1 Peter 2:10 Once you were not a people, but now you are the people of God; once you had not received mercy, but now you have received mercy.

　Before you believed in Jesus, you were not the people of God. But by believing in Jesus, you became the people of God. The difference is that Israel, being Jewish, came into God's covenant. But the more wonderful covenant was that by believing in the Messiah whom God had sent, they now entered into a covenant where they could receive God's salvation. This word mercy is a unilateral covenant. That is, God loves us unilaterally. All we have to do is believe in Jesus.
　Therefore, it is important to speak the gospel. Many people misunderstand Christianity. They think that they have to do something to be saved. But to receive God's love, we just need to believe that Jesus is God's way of salvation.

II. Is “God has hated Esau” God’s love?
　Next, let's read a passage that needs a little commentary: the second half of verse 2 and then verse 3. This section is written in the form of a question and answer.

2b 'How have you loved us?""Was not Esau Jacob's brother?" the LORD says. "Yet I have loved Jacob 3 but Esau I have hated, and I have turned his mountains into an isteland and left his inheritance to the desert jackals."

　Here is a scene where Israel, having lost Jerusalem and returned to it again, is unsure of God's love and asks the question. Even in our lives of faith, where trials and pain continue, we are sometimes tempted to ask questions like this.

　But God's answer seems to be a little different. Is hating Esau a way of loving Jacob, that is, Israel? In the Bible, the meaning of hate is "not loving," but not being in God's covenant of love. In other words, the meaning here is that Jacob was subject to God's covenant of love, but Esau was not. So the meaning here is not how God treats Esau with hatred, but how Israel, the recipient of God's love, is treated differently and specially from Esau.
　
Looking back in history, the kingdom of Babylon destroyed the nations of the Middle East at that time. Not only Israel, but also the nation of Edom, a descendant of Esau, was among them. They were all destroyed in the same way, and Israel became a captive people. God's punishment of Israel was to lead them to repentance, but to the other nations, it was judgment. The other nations were destroyed forever because of their wickedness, but for Israel, God returned them to the Promised Land after 70 years. 70 years is two generations. It is a miracle that they did not assimilate and return to the same land to rebuild their nation. The same is true for Israel today. Israel, which rejected and crucified the Messiah, has returned to the Middle East, this time after some 1,900 years. And they are living there, using even more Hebrew, keeping the Old Testament Law, and hoping to build a temple in Jerusalem. At first glance, they are both destroyed by God in the same way, but one is completely destroyed, and the other is for chastisement.

III. God's Covenant of Love for Us
So, what does the new covenant look like for us today? God's covenant of love for us has two characteristics.
　
First, this covenant is not a life of earthly abundance, social status, and accolades, as some would like, but a life that is envied by those around us.

　Second, this covenant promises us a wonderful gift that we never expected to be given. So what is it?
　
Today we have been given the most important gift of life, the covenant of life. The covenant of life is the covenant of eternal life, the covenant of going to heaven. This covenant is God's covenant of love for us. This covenant is a covenant given not on the basis of our efforts but on the basis of Christ's efforts. The night before Jesus went to the cross, He made a covenant with all who believed in Him, including His disciples. It is a covenant that the crucifixion of Jesus would result in the forgiveness of the sins of those who believe in Him.

Matthew 26:28 This is my blood of the covenant, which is poured out for many for the forgiveness of sins.

And in John's Gospel, it is written more clearly.

John 6:54 Whoever eats my flesh and drinks my blood has eternal life, and I will raise him up at the last day.

　This is not the flesh and blood of Jesus, but His spiritual flesh and blood. This is Holy Communion we do every month. This is not just a ritual. It is the practice of the promises made by the cross of Jesus. Therefore, I receive the cup and juice with faith that the Lord's promises may be fulfilled in me. In the older days, the church celebrated the communion week.

　And there is another wonderful promise. It is the promise that God will walk with us. God, the Holy Spirit, lives within us in spirit and guides us daily.

　If we define love as doing what is in the best interest of the person, then we need to be trained, sometimes with chastisement, so that we can grow spiritually. The Christian life is not easy because God is serious about changing us to be more like Christ. However, the training is not merely painful and of little use to us later on. Rather, it is something we can later appreciate when our lives are transformed, and our character is changed for the better.

IV. Response to God's Love
5 You will see it with your own eyes and say, 'Great is the LORD--even beyond the borders of Israel!'

Now, if you look at verse 5, it says that what the people who receive God's love do is to praise Him. There are two verbs: to see, or know, God's love, and to praise Him.

　There was a story in old England. A man saved the life of a king's child. When he did so, he was offered a reward. He refused. He was so sure of himself that he said emphatically, "I don't need money or honor right now. But that didn't put the king in a good mood, and he insisted on giving him something. Left with no choice, he said, "I know this will never happen, but give me your promise that you will save me if I fall in the future." The king gladly accepted the offer and "gave the young man the written contract. Years passed, and he had forgotten all about it. His efforts paid off; he became somewhat rich, got married, had children, and lived peacefully. However, an evil person cheated him out of all his wealth. Not only that, he was even cheated out of the house he lived in and his family was scattered. His life was suddenly turned upside down as he was chased by debt collectors. Then, one of his children, unable to bear the poverty, was caught stealing a loaf of bread. Laws were very strict in England at that time, and lawbreakers could be put to death. And the child was sentenced to death. He tried to save his child. He asked the judge and the townspeople to give him another trial but to no avail.
　But then he remembered the covenant he had made with the king. He searched all over the house and finally found the contract. When he went to the royal palace, the gatekeeper was guarding the place and would not let him in. When he showed them the letter, they did not believe him, seeing his shabby appearance. He had no choice but to wait at the gate for the king to pass by. Two days later, the king finally decided to go out, and he dashed into the gate, determined to get in front of the king as he passed by, guarded by his bodyguards. While being held back by the surrounding soldiers, he cried out, "King, king, I am the one who made a covenant with the king a long time ago. I am the one who rescued the king's child!” The king came down from his carriage. But the king did not immediately recognize the young man, so young and confident in those days, dressed in rags. “I don't recognize you," said the king. “I wasn't used to being like this, my king," he said. “Here is the contract that the king wrote. Read it and remember." He handed it to the soldier holding him and the soldier handed it to the king. When the king saw it, he immediately remembered. Ah. Oh, that's right. So what do you want from me?" He asked the king to spare the life of his child. The king not only spared the child's life, but also caught the man who had defrauded him and restored all his property.

　What we can learn from this story is that the king did more than what the man wanted, true to his contract. And this man did not understand at first how wonderful that contract was. But later he learned how wonderful the covenant was.
　We have a wonderful covenant of love from God. I hope that we do not realize how wonderful it is until the end of our lives. I hope that we know how wonderful this covenant of love is and that our lives be one of daily thanksgiving and praise.

　Let us pray.