祈祷会より
今週の祈祷会ではハンナを学びました。ハンナとはサムエルのお母さんです。サムエルはダビデを王とした祭司であり、イスラエルのリーダーだった人です。
ハンナには子どもができませんでした。それによって、夫はもう一人の妻を通して世継ぎを残そうとしました。この事だけでも、ハンナはとても辛い日々を送っていたのです。
彼女の苦難が頂点に達した時に、ハンナは今まで以上に切なる祈りを捧げ、子どもを主に捧げると誓願しました。神はその祈りに答え、サムエルが生まれたのです。
サムエルとは「神が聞いてくださった」という意味です。
大事なポイントの一つは、ハンナは祈りの後に「平安を得た」という事です。聖書には、熱心に祈った後の表情は以前とは違ったと書かれています。
私たちは、「祈りとは答えられるか、答えられないか」の視点で考えます。しかし、クリスチャンが祈る対象は「父なる神様」なのです。父は常に子どものために最善を与えようとする存在です。
ハンナは祈り、自分の痛みを神に知ってもらった事で安心し、結果は神様にお任せすることができたのです。
クリスチャンが祈る時、大事な視点は「神に願いを知ってもらった」という視点なのです。全能の神が願いを聞いたならば、「安心できる」のです。
新約聖書は、この事をこう表現しています。
ピリピ4:6 何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。
7 そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。
私たちは祈ります。しかし、それは「神に願いを聞かせようと」する努力ではなく、不安と思い煩いの日々の中で、神に願いを知っていただき、安心する事なのです。